住まいの防音・遮音を考える。

複層ガラスには防音効果があるのですか?
ペアガラスはガラス単体で考えた場合遮音上必ずしも有効ではないと言えます。
複層ガラスを使うと、結果的にガラスの合計厚さが厚くなっているため防音効果が
高まります。

たとえば、透明な3ミリのガラスと、同じガラスを使った複層ガラスを比べるとガラス
の合計厚さは2倍になります。ただ、
2枚のガラスの厚さが同じ複層ガラスは、
低音域で2枚のガラスが共振現象を起こし、遮音上の弱点
となるので、2枚のガラス
を異なる厚みにすることで遮音性を高めることができます。

では遮音と言う点から考えた時最も効果があるのはどの様な窓でしょうか。
まず窓の回りの壁面をはじめ建築物は遮音上優れたものである事を前提にします。
その上で窓をサッシとガラスに分けて考えて見ましょう。

サッシとガラスの遮音性能は同程度の場合が一般的で、そこにガラスのみ高性能な
ものに取り替えても、サッシがそのままではサッシの性能がガラスとアンバランス
(サッシの方が遮音性能が低い)となります。

ガラスのみを交換しても窓として遮音性能があまりあがらない場合が多くなります。
確実に遮音性能を上げるには、現在の外部サッシの内側に広めの空気層を確保
した二重窓(トステム製樹脂内窓インプラス)とすることをお勧めします。


二重窓と防音性能の高いガラスとではどちらが効果がありますか?

一概に優劣はつけられませんが、窓の厚さを壁並にかなり厚くできる場合、二重窓
の方が高い防音性能が得られるといわれています。ただ、サッシが2重になること
から、開閉の煩わしさとコストアップを伴います。

一方、異厚複層ガラスや合わせガラスと気密性の高いサッシの組合せは一枚の
サッシでそれなりの防音効果が得られるという利点があります。

一、ある音が窓の向こう側に聞こえるには二つの原因があります。

1.窓の隙間から音が漏れる事。
2.窓ガラスが音圧を受けて振動し反対側に音を伝える事。

二、サッシの機密性は上記1.に関係するものです。

サッシの形状は一般的に言って「引き違い窓」や「ガラスルーバ窓」よりも
「開き窓」や「すべりだし窓」の方が機密性が高いと言われます。
機密性が高いと言う事は空気の流通が少ないと言う事で即ち隙間が少ない遮音性
が良いと言えます。遮音の為のサッシにはまず機密性に優れたものを選びます。

三、上記2.から

ガラスは振動しにくいものほど向こう側に音を伝えにくい事が分かります。
つまり原則的に厚い(重い)ガラスほど遮音性がよいのです。

四、遮音性の基本。

そこで機密性の良いサッシに出来るだけ厚いガラスを入れる事が窓の遮音性の
基本になります。
その上で更に遮音性を高める方法として種々の実験の結果二重窓が効果的である
と言う結論が出ています。二重窓と言うのはある空間を設けてサッシを二重にす
る事です。その空間は理想的には70〜150mm。
それぞれのサッシに高い機密性を要求する事は言うまでもありません。
また板ガラスはその厚さにうよって固有の周波数に遮音上の弱点がありますが、
これを克服する為にラミシャット30を使う事は更に有効です。

資料提供 旭硝子株式会社