”あいの風”ネーミングの由来”

一、あいの風の由来

古く万葉の時代から、ブリの豊漁など海の幸を運ぶ風としてとやま県民に親しまれています。
現存する日本最古の 歌集、「万葉集」の中で代表的歌人である大伴家持が、天平18年6月、
越中守に任じられ、8月に着任してから、天平勝宝3年(751)7月に少納言となって帰京するま
での5年間、高岡の地に越中国守として在任。その間、220余首が越中で詠まれています。
「万葉集」の歌に詠んだ中に、豊漁と豊作、幸せをもたらすという海からの東風(あゆのかぜ)が
出てきます。
 暑い夏の日、北アルプス霊峰”立山”から吹く心地よいさわやかな風。「愛の風」という意味を
込めてネーミング。
あいのかぜ 【あいの風 / あい / あゆの風 / あえの風】
春から夏にかけて、日本海沿岸で吹く、北ないし北東の風。 大辞林第二版
「海から吹く風」 民俗学者柳田国男 / 「越の俗語、東風をあゆのかぜ(安由乃可是)といへり」

二、「あいの風」と「2000年とやま国体」

 20世紀の有終の美を飾り、新世紀の幕を開く記念すべき2000年に「とやま」で国体
が開催され、スローガンに「あいの風夢のせて」が選ばれ、とやま国体に集うすべての
人たちの夢を乗せて、とやまの魅力と感動を全国、そして未来へ「風の精」として、「幸」
とともに運びました。

三、「あいの風」と「越中万葉」

あいの風のイメージ(高岡市万葉歴史館の庭に咲く、堅香子の花 4/2撮影)
もののふの 八十をとめらが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花 (巻19−4143・大伴家持)
平成6年に350円切手の図柄として採用され、平成7年には高岡市の花となりました。
「奈呉の浦」
奈良時代に国府があった高岡市伏木と、射水川をはさんだ新湊市の海岸

”あゆの風 いたく吹くらし 奈呉(なご)の海人(あま)の
釣する小舟(をぶね) 漕(こ)ぎ隠る見ゆ”

万葉集(巻十七、四○十七) があります。

四、「あいの風」と「立山」

 私が住んでいる高岡から、東に立山連峰を見ることができます。
日の出は、この立山連峰の向こうから昇ります。
家持も、昇る日の出を眺めたことでしょう。
富山湾越しに望む美しい立山連峰と、その高峰の向こうから昇る朝日を
スライドでこの先御覧下さい。

五、「あいの風」の歌が出来ました。

「あいの風吹く」 作詞: 片岡 輝 / 作曲: 池辺晋一郎 / 歌 : 白鳥英美子
1969年[トワ・エ・モワ]としてデビュー。
「或る日突然」「空よ」「虹と雪のバラード」などのヒット曲があります。
「あいの風吹く」